朝比奈、素根に「出た芽は摘む」

スポーツ報知
全日本女子選手権で健闘を誓い合った朝比奈沙羅(左)と素根輝

 柔道の全日本女子選手権は、世界選手権78キロ超級代表選考を兼ねて22日に横浜文化体育館で行われる。21日の前日会見では、2連覇を目指す朝比奈沙羅(21)=パーク24=が、同席した初出場の素根輝(あきら、17)=福岡・南筑高=に「出た芽は摘んでいく」と強烈な先制パンチを浴びせた。

 素根には8日の全日本選抜体重別選手権決勝で初黒星を喫したが、台頭を簡単に許すつもりはない。自身は体重無差別で争う今大会に15歳で初出場。いきなり3位に入り“超高校級”と騒がれたが、昨年の初優勝まで6年を要した。大会の重みを理解するだけに「全日本は死闘という言葉を体現した大会。自分が経験して乗り越えてきたように、甘くない。初出場で簡単に優勝できると思わせたくない」と期する思いは強い。

 17歳の才能を認めるからこその発言だが、17年世界選手権銀メダルなど78キロ超級の第一人者としての自負もある。「素根選手は素質もあるが、東京(五輪)はまだ早いよ、と」。両者は順当に勝ち上がれば、準決勝で激突。「命と命のぶつかり合い。死ぬ気でやりたい」。日本女子重量級のエースとして、分厚い壁であり続ける。(林 直史)

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