伊調の元コーチ、田南部氏が協会に「不平等のない当たり前のことをして欲しい」

スポーツ報知
報道陣の囲みに応じる田南部力コーチ

 日本レスリング協会の第三者委員会の調査で、五輪4連覇の伊調馨(33)=ALSOK=とともに栄和人前強化本部長によるパワーハラスメントが認定された当時のコーチ、田南部力氏(42)が22日、東京・北区の味の素トレセンで行われた今夏アジア大会(ジャカルタ)女子68キロ級代表選考会の後、取材に応じ、協会に対し「不平等のない当たり前のことをして欲しい」と改めて求めた。

 強化本部長を辞任した栄氏については「本人が判断したことだから何も言うことはないです」とし、自身の主張が認められたことには「僕が判断することではないので。(告発状を提出した)内閣府の判断もまだ出てないので」と話すにとどめた。協会に対しては「伊調みたいな選手が出てくると困る。(協会には)平等な選考をして、もっとレスリングの価値が上がるようなことをして欲しい」と語った。

 日体大の外部コーチを務める田南部氏はこの日、森川美和(18)のセコンドとして来場。左肩を負傷したリオ五輪金メダル・土性沙羅(23)=東新住建=の代表辞退に伴った巴戦の代表決定戦で森川は、栄氏が所属する至学館大の松雪成葉(18)と源平彩南(21)と対戦し、決勝で源平に0―3の小差で惜敗した。

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