早大・坂本、7年ぶり連覇に貢献…早慶レガッタ

スポーツ報知
対校エイトで早大連覇を決め静かに喜ぶ坂本(左から3人目)

◆ボート 早慶レガッタ(22日、隅田川新大橋上流―桜橋上流)

 メインレースの対校エイトに早大・坂本英皓(3年)=浜松北高出=が3番で初出場し、7年ぶりの連覇に貢献。1905年に始まり、野球、ラグビーとともに三大早慶戦の1つに数えられる一戦。一般入試で入学した文武両道の男が東京の春の風物詩で主役になった。

 天竜川で培った力を、華の東京で爆発させた。坂本が乗る早大の艇「稲冠」がゴールまで約1400メートルの駒形橋付近でスパート。徐々に慶大を引き離し、早慶両応援団が待つ桜橋手前で1艇身強の差をつけた。「しっかり我慢して勝機をうかがっていた」と頭と体をフル回転させた。連覇を決め静かに勝利をかみしめた。

 文武両道の男だ。高3夏に全国高校総体でダブルスカル16強。だが9月の和歌山国体は大学受験専念のため回避。第1志望は東京外大でボートを続けるつもりはなかった。だが一般入試で“縁”があったのは早大。漕艇部の門を叩くと、頭になかった早慶レガッタ出場が目標になった。昨年までは対校エイトの前に行われる第2エイトにさえ乗れず「悔しかった」。3度目の正直に懸けていた。

 次の目標は9月に埼玉で行われる全日本大学選手権(インカレ)のエイトで3年ぶりの優勝だ。「今日の対校エイトのメンバーにすごく愛着がわいている。インカレも勝ちたい」。浜北出身の20歳が一気に日本一へと上りつめる。(山田 豊)

 ◆坂本 英皓(さかもと・ひであき)1997年11月4日、浜北市生まれ。入野小、入野中、天津日本人学校(中国)から浜松北高。高2で全国高校選抜舵手付きクォドルプルで6位。高3で全国高校総体ダブルスカル16強。183センチ、72キロ。血液型O。家族は両親と弟。

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