“3代目山の神”神野大地プロ転向!青学先輩マネと東京五輪目指す

スポーツ報知
プロ転向を表明した神野大地

 箱根駅伝“3代目山の神”の神野大地(24)が26日、所属するコニカミノルタを4月いっぱいで退職し、プロランナーに転向することを発表した。今後は青学大時代に敏腕マネジャーとして鳴らした先輩が、コーチ兼マネジャーとして神野をサポートする。ボストン・マラソンで優勝した川内優輝(31)=埼玉県庁=に続き、20年東京五輪の注目選手が新たな環境で再出発する。

 青学大を卒業した16年から2年間在籍したチームを去る神野は、「恵まれた環境から離れることは大きな決断ではありましたが、東京でのオリンピックにマラソン競技で出場したいという目標を達成するために、私自身の責任でチャレンジしてみたいと思いました」とコメントを発表。コニカミノルタの広報担当者は「本人からプロとして活動したい、との意向があり尊重する結論に至りました」と説明した。

 心強いスタッフ陣が神野を支える。コーチ兼マネジャーには青学大時代の先輩マネジャーが就任する見込み。神野の性格や能力を知り尽くしており、サポート態勢は万全だ。フィジカルトレーニングも、青学大3年時から現在まで約4年間指導を受けている中野ジェームズ修一トレーナー(46)の主宰する「スポーツモチベーション」が引き続きバックアップする。

 恩師の青学大・原晋監督(51)は「プロとして覚悟、責任、自覚を持って走り続けてほしい。最初から青学大ありきで頼ることはするな。ただ、本当に困った時には全力で支える」と激励。今後はタイミングが合えば合同練習なども行いたいと明かした。

 東京五輪に出場するためには、まず代表選考レースのMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に出る必要がある。MGC出場には〈1〉指定大会での基準クリア〈2〉来年4月30日までに2時間11分42秒以内で走破しワイルドカード基準を満たす、のどちらかが必要となる。神野の次戦は未定だが、約2年3か月後に迫った夢舞台を目指して新たな山を駆け上がり始めた。

 ◆神野 大地(かみの・だいち)1993年9月13日、愛知・津島市生まれ。24歳。神守中1年で陸上を始める。中京大中京高を経て2012年、青学大入学。3年時に金栗四三杯(MVP)を受賞し、母校を初Vに導いた。家族は両親と兄。165センチ、45キロ。

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