藤城心、女子52キロ級で柔道カデット国際大会出場「メダル取る」

スポーツ報知
ポーランド・カデ国際大会に日本代表として出場する富士学苑・藤城

 柔道女子52キロ級の藤城心(富士学苑高2年)が、19日に開幕する「ポーランド・カデット(カデ)国際大会」に、日本代表として出場する。藤城は、4月に行われたカデット(大会開催年の12月31日時点で15歳以上18歳未満)クラスの日本一を決める「全日本カデ体重別選手権」(大阪)で優勝し、代表切符を獲得しており、東京五輪出場を目標に掲げる16歳が活躍を誓った。

 悔しさをバネに、新たな扉を開いた。3月の高校選手権(日本武道館)では個人戦3位。優勝を目指し挑んだ3人制の団体戦では、1年生ながらメンバーに選ばれるながら、3回戦で東海大静岡翔洋に敗れて涙を流した。そんな敗退のショックから立ち直らせてくれたのは、地元の千葉・浦安で柔道を教える父・靖博さん(47)や、富士学苑で一緒に練習する仲間の励ましだった。

 「すごく悔しかったけど、気持ちを切り替えることができました」。全日本カデでは、得意の袖釣込腰や横四方固めで一本を取るなど、持ち味を発揮。決勝戦では延長戦の末、反則勝ちして、悲願の高校初タイトルを手にした。

 精神を集中させるためには、日の丸を眺めるのが藤城流。高校選手権でも、会場の日本武道館に掲げられた、大きな日の丸を見つめ、気持ちを高めた。「ポーランドではメダルを取れるよう、頑張りたい」と藤城。自らの力で日の丸を掲げる。(大津 紀子)

 ◆藤城 心(ふじしろ・こころ)2001年6月27日、千葉・浦安市生まれ。16歳。52キロ級。6歳で柔道を始め、小6で全国小学校柔道大会女子45キロ級準優勝。堀江中3年時に全国中学総体で優勝し、富士学苑高に進学。今年3月の全国高校選手権では個人戦3位。4月の全日本カデ体重別で優勝。159センチ、52キロ。組み手は右。血液型O。趣味は歌うこと。

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