笹岡建介がスケートボード・パーク初代王者に

スポーツ報知
スケートボードのパークの日本選手権で優勝した笹岡建介と四十住さくら

◆スケートボード パーク 日本選手権(20日、新潟・妙高市JWSCバタフライボウル)

 中学2年でプロ転向した男子の笹岡建介(19)が76・67点で初代王者に輝いた。昨年のストリート覇者の池田大亮(17)が3本目で追い上げ73・67点をマークも、3点届かず2位に終わった。女子は四十住さくら(16)が68・33点で優勝した。優勝した2人が今夏のアジア大会(ジャカルタ)代表に決まり、13日に行われたストリートの男女優勝者とあわせて4選手が派遣される。

 笹岡は1本目に高得点をたたき出し、ドヤ顔で手を上げた。試合後は「うれしいです。結果が出るまでちょっと不安だった。1本目は抑えていって、2本目3本目でミスが続いたので」。不完全燃焼だったが、静かに喜びをかみしめた。

 昨年4月に練習中に転倒し、左ひじは「脱臼、骨折、靱帯損傷」のトリプルパンチに見舞われた。1週間入院し、2度手術。医者には復帰まで半年と言われたが「8月に大きな大会があったので、無理を言って3か月で復帰した」。根っからのボーダーだ。

 アジア大会代表に決まったが、実感はまだない。「アジア大会があったことも(最近になって)初めて知った。自分の滑りを見せられたら」。東京五輪については「今までなかったことなので。急に話がふってきた。どうなっていくのかあまりわからないけど、あと2年、少しずつ勉強したい」と笑顔で話した。愛知県あま市のスケートパークHi-5(ハイファイブ)でコーチも務める19歳は「五輪を機に、競技人口が増えて欲しい」。

 日本代表の西川隆監督は「笹岡はハイスピードでの横への動きがうまい。池田は縦の動き。そのへんをジャッジが差をつけた」と分析。スケボーが初めて導入されるアジア大会へ向けて「全部金色のメダルを取れる」と自信を見せた。

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