古賀淳也、ドーピング検査で陽性反応「現実か夢かとショックが大きい」と涙

スポーツ報知

 日本水泳連盟は23日、競泳男子で2016年リオ五輪代表の古賀淳也(30)=第一三共=がドーピング検査で陽性反応+を示したと発表した。3月2日の世界反ドーピング機関(WADA)による抜き打ち検査で、極めて微量ながら体内のタンパク質の生成を助けるタンパク同化薬が検出された。15日から暫定資格停止処分を受けており、代表に決まっていた8~9月のジャカルタ・アジア大会には出場できなくなった。

 古賀はこの日、東京・辰巳国際水泳場で会見を行い「意図的に摂取したことは一切ない。日を追うごとに、現実か夢かとショックが大きい」と語った。古賀の代理人は使用したサプリメントに「(禁止薬物が)何らかの過程で混入された」との見方を示した。約5年前から5種類ほどのサプリメントを使用。今年2月から3月にかけては、友人に紹介された専門家のアドバイスで新たなサプリを使用したが、体調不良で自発的に取りやめていたという。

 既に国際水泳連盟に真相究明の申し立てを行ったが、原則的に資格停止期間は4年。意図的ではないと立証されれば2年間に短縮されるものの、2年後に迫った東京五輪出場に向け影響は大きい。

 リオ五輪は400メートルリレーのメンバーとして出場し、今年4月の日本選手権では50メートル背泳ぎで優勝。アジア大会では同種目の4連覇がかかっていた。競泳界では、明大の川崎駿選手が昨年9月の日本学生選手権のドーピング検査で禁止薬物陽性となり、1月に7か月の資格停止処分が確定している。

 ◆古賀 淳也(こが・じゅんや)1987年7月19日、埼玉県生まれ。30歳。春日部共栄高から早大を経て、2011年から第一三共所属。09年世界選手権の100メートル背泳ぎで金メダルを獲得。16年リオ五輪に400メートルリレーのメンバーとして出場した。181センチ、74キロ。

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