女子78キロ超級・素根輝「1つ1つ勝っていく」柔道GPフフホト大会出場へ中国に出発

スポーツ報知
グランプリ・フフホト大会へ出発した柔道女子の素根輝(左)と同男子のベイカー茉秋

 柔道のグランプリ(GP)フフホト大会(25~27日、中国)に参戦する重量級代表が24日、羽田空港から出発した。

 女子78キロ超級の素根輝(17)=福岡・南筑高=は、4月の全日本選抜体重別選手権と、全日本女子選手権をともに優勝。ライバルの朝比奈沙羅(21)=パーク24=を破って地力を証明したが、国際大会での実績不足を理由に今夏の世界選手権(アゼルバイジャン)の個人戦代表は外れた。「悔しかったし、外国での試合は1つも落とせないと改めて思った。フフホトから、優勝を目指して頑張りたい。1つ1つ勝っていくことが大事」。今大会と、代表入りした8月のアジア大会(ジャカルタ)へ切り替えている。

 国際試合での課題は、体格の上回る海外勢への対応。女子代表の増地克之監督(47)は「自分より大きな相手との戦いで、いかに組手で妥協せず、チャンスを与えないかが大事になる」と指摘する。素根も「日本人と違って大きいので、組手や体の圧力が全然違う。対応は頑張ってきたつもり」と前を向いていた。

 男子90キロ級のベイカー茉秋(23)=日本中央競馬会=は、右肩の負傷から完全復活の途中。「柔道も1日1日成長している。今もいい状態なので、出し切るしかない」と力を込めた。男子の井上康生監督(40)は「試合や練習を見ている中で、(本人が)復調の手応えを口にしているし、見ていて感じ取れる部分もある」とうなずいていた。

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