江原騎士、左肩痛も意地400自で2年ぶり優勝

スポーツ報知

◆競泳 ジャパンオープン第3日(26日、東京・辰巳国際水泳場)

 男子400メートル自由形決勝で、2016年リオデジャネイロ五輪男子800メートルリレー銅メダリストの江原騎士(ないと、24)=自衛隊=が、日本代表としての強さを見せつけた。左肩に痛みを抱える中、2位に2秒13差をつける3分48秒32で2年ぶりの優勝。「勝てて良かったです」と満面の笑みを浮かべた。

 当初は午前に行われた予選も含め、棄権を検討するほど、患部の状態は悪かった。だが「(4月の日本選手権で)代表に選ばれた種目なので」と出場を決意。予選を3分52秒14でトップ通過すると、決勝前のアップ時に、少しでも痛みが軽減する泳ぎ方を模索。さらに、普段は前半からトップギアに入れていくが、今回は周りを見ながら泳ぐなど柔軟な対応力も発揮した。

 結果的にレースを引っ張り続け、400メートルを泳ぎ切った。「(左肩は)ズキンズキンします」と話しながらも、代表としての責務を果たした。今大会の出場種目は終了。パンパシフィック選手権(8月9日開幕、東京)、アジア大会(同18日開幕、ジャカルタ)に向け、まずは状態を万全に整えていく。(古川 浩司)

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