市民ランナー・大峽英里2連覇!世陸ランナーに競り勝った

スポーツ報知
マラソン女子で優勝し、トロフィーを掲げる大峽

◆報知新聞社共催黒部名水マラソン(27日・黒部市総合体育センター発着)

 雄大な北アルプスを背に、過去最多の9661人のランナーが疾走した。マラソン、10キロ、車いす、5キロなどの6種目が行われ、マラソン女子では魚津市在住の市民ランナー・大峽(おおば)英里(34)が2連覇を達成。酷暑の中、22キロで首位に立ち、そのまま逃げ切った。男子10キロでは東洋大時代に箱根駅伝で活躍した柏原竜二さん(28)が出場し、大会を盛り上げた。(天候晴れ、気温19・0度、湿度75%、西北西の風1・4メートル=午前9時現在)

 異色の診療放射線技師ランナーが連覇を達成した。大峽は地元の声援を受けながら、両手を掲げてゴールイン。「暑さで倒れるかと思いました。早めの給水で、去年くらいのタイムで走れました」と大峽。厳しい暑さの中、昨年より28秒縮める力走を見せた。

 2011年世界選手権に出場した野尻あずさ(35)=笑顔スポーツ学園=との一騎打ちを制した。序盤は野尻がレースをリードし、「有名な野尻さんを抜くのが怖かった。でも、自分のペースを保って粘るしかない」と22キロ地点で一気にトップに躍り出た。自転車で追いかけていた夫・貴道さん(37)に励まされながら、トップを守りきった。

 病院勤務で、普段は診療放射線技師として活躍。2年前にはマンモグラフィー認定技師試験に合格した。「最近は乳ガンの検査が増えている。判別しやすいように、なるべくきれいに撮っています」。仕事が忙しい中、朝5時に起床して8キロを走り込み、夜はジムで筋トレを行う毎日だ。

 3年前にランナー仲間の貴道さんと結婚し、レースではサポートを受ける。「結婚してから上り調子。目標は2時間45分です」と大峽。2人で力を合わせ、新たな境地を切り開く。(中田 康博)

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