桐生、スペイン合宿終え帰国「100、200に出て勝負」

スポーツ報知
スペイン合宿から帰国した桐生祥秀

 陸上男子100メートル日本記録保持者の桐生祥秀(22)=日本生命=が15日、スペイン合宿を終えて羽田空港に帰国。8月のジャカルタ・アジア大会代表最終選考の日本選手権(22~24日、山口)で100&200メートルの代表切符W獲りを目指す決意を新たにした。「(理想は)100、200に出て勝負すること。代表に入って、アジア大会に行きたい」と力を込めた。

 鍵は2日目(23日)が握る。午後4時55分に200メートル予選を走り、3時間40分後の午後8時35分に100メートル決勝が控える日程だ。200メートルの予選突破には20秒8台前後が必要で、手抜きは許されない。さらに、100メートルで優勝を争う山県亮太(セイコー)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、多田修平(関学大)は全員100メートルに専念し、決勝1本に全力をぶつけてくる状況。桐生も「両方走っても体が持つようにしたい」と気持ちを引き締める。

 今季の日本ランキングでは、100メートルが10秒15で3位、200メートルが20秒69で6位。各種目最大2枠のアジア大会代表は狭き門だが、両獲りが視野に入る位置にはつけている。今スペイン合宿では、中盤から後半の走りを中心に磨いた。「まだ70%くらい。トップスピードをもっと上げれば、タイムも上がる」と日本選手権本番まで、最後の仕上げにかかる。

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