栄氏の娘・希和、右肩手術乗り越え準V 父「頑張った」

スポーツ報知
決勝で栄希和(左)のセコンドについた吉田沙保里

◆レスリング 全日本選抜選手権第2日(15日、東京・駒沢体育館)

 パワハラ問題で日本協会強化本部長を辞任した栄和人氏(57)の長女・希和(24)=ジェイテクト=が女子65キロ級決勝で敗れ、代表入りを逃した。

 反撃は届かなかった。栄前強化本部長のまな娘・希和は、テーピングでガッチリと固めた右腕で、必死に勝利をつかもうとしたが、無情のブザーが鳴った。決勝は伊藤の前に4―8で涙をのんだ。「先輩が強いのは分かっていたが、やれることは出し切った上で負けた」。現実をしっかりと受け止め、自身を納得させた。

 3月に右肩を手術したが、その後再び関節唇を痛め、テーピングが欠かせない。1回戦は終了間際まで0―2とリードされながら、最後の最後に追いついて勝ち上がるなど、執念は見せた。「攻める気持ちは出せた。その上で勝ち切れなかった。右肩? あまりよくないけど、マットに上がったら影響はない」と強がった。

 東京五輪出場に向け次なるターゲットは12月の全日本選手権。「五輪目指して、12月に勝てるように頑張りたい」。14日に一連のパワハラ問題を謝罪し、この日はスタンド観戦した父は「肩がよくない状況でよく頑張った」とねぎらった。

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