谷岡学長、栄監督にあきれた「これはダメだと」解任発表…一問一答

スポーツ報知
栄氏の至学館大レスリング部監督解任を発表した谷岡学長(左)(カメラ・相川 和寛)

 日本レスリング協会副会長で至学館大の谷岡郁子学長(64)が17日、全日本選抜選手権会場の東京・駒沢体育館で会見を開き、五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=らへのパワーハラスメントが認定された栄和人監督(57)を解任することを発表した。後任には同大学副学長で日本代表コーチを兼任する五輪3連覇の吉田沙保里(35)が浮上。谷岡学長は「あり得ると思います」と、有力候補の一人として認めた。

 ◆谷岡学長に聞く

 ―栄氏の会見後の様子は。

 「まだ体調が悪く、セコンドにつけないのかと思っていた。友人たちとお昼ご飯を食べに行く元気があるのであれば、選手たちについていてあげてほしかった。世界選手権がかかった大事な試合でこれはダメだと。陣頭指揮を取る人のやることではない」

 ―5月の懲戒処分の際は。

 「『これが最後のチャンスだよ』と。選手たちと再生の道を歩んでほしい、もう仲間たちを幻滅させることはしないでほしいと強く言った。しかし、2日間の有り様は私たちの期待を裏切るものだった」

 ―選手たちの反応は?

 「最初の2日間の態度に『監督は本当に反省しているの?』という声もあったと」

 ―栄氏はどういう人?

 「ものすごく繊細かと思えば、ものすごく強がりを言う。アンバランスの権化。基本的には善人」

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