東海大、V3!エース太田が涙

スポーツ報知

 団体戦で争う柔道の全日本学生優勝大会最終日は24日、日本武道館で体重無差別7人制の男子を行い、東海大が3連覇で単独最多優勝回数を23に伸ばした。筑波大との決勝は、1―1からの代表戦で太田彪雅(ひょうが、20)が8月のジャカルタ・アジア大会81キロ級代表の佐々木健志(21)に一本勝ちした。筑波大は大将戦で同点としたが2015年以来の優勝を逃した。

 東海大が熱戦を制して3連覇を飾った。立役者は3年生の太田だ。大将戦で1―1とされ、代表戦にもつれる苦しい展開だったが、払い腰で一本勝ち。上水研一朗監督からは1か月も前に、「エースに育てたい。誰が何と言おうとお前だ」と、代表戦での起用を告げられていた。期待に応え、中堅に続く2勝で優勝を導いた太田は、「プレッシャーがすごくて、思わず泣いちゃいました」と感極まった。

 昨年のユニバーシアードで無差別級を制するなど、100キロ超級で将来を期待されたが、昨秋からの不振で自信を喪失した。5月の練習中に右膝内側側副じん帯を損傷する不運も重なったが、「今回の優勝で自信がついた」と復調を宣言。名前の彪雅には「強く、たくましく」という願いが込められている。「最終目標は東京五輪。これから勝ち続けたい」と、代表争いへの参戦を誓った。(林 直史)

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