名城大が連覇、ルーキー・和田が1区で流れ作る…全日本大学女子駅伝

スポーツ報知
優勝のゴールテープをきる名城大学のアンカーの青木和(カメラ・佐々木 清勝)

◇全日本大学女子駅伝対校選手権(28日、弘進ゴムアスリートパーク仙台~仙台市役所前市民広場=6区間38・0キロ)

 名城大が2時間5分26秒で2連覇を果たした。1区を担ったルーキー・和田有菜が区間賞を獲得。2区で3位に順位を落とすも、3区高松智美ムセンビ(1区)で再びトップに。以降は危なげない走りで歓喜のゴールに飛び込んだ。(天候・晴れ、気温18度、湿度53%、南西の風3・8メートル=スタート時)

 8位までのシード権獲得校は以下の通り。(タイムは速報値)

〈1〉名城大 2時間5分26秒

〈2〉大東大 2時間6分0秒

〈3〉立命大 2時間6分4秒

〈4〉東農大 2時間6分10秒

〈5〉松山大 2時間7分50秒

〈6〉京産大 2時間8分28秒

〈7〉大阪学院大 2時間8分30秒

〈8〉大阪芸大 2時間9分35秒

 1区に抜てきされた和田が他校のエースを押しのけて流れを作った。4・7キロ過ぎで佐藤成葉(立命大)が飛び出すも冷静に追いかけ、5キロ過ぎにとらえた。5000メートル15分27秒と全出場選手中トップの記録を持つ佐藤との熾烈なスパート合戦。「苦しかったけど、感謝の思いを持って走った」。全国高校駅伝で2年連続1区区間賞の経験を買われての抜てきに「米田監督には『自分の走りをしてこい』と言われたので、その走りができてうれしい」と期待に応えた。

 米田勝朗監督(50)は「1区は極度の緊張に見舞われる。経験がものを言うので」と長野東高時代の駅伝での実績を評価し、昨年まで3年連続1区の青木和主将(4年)に代えて和田を起用。2000年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さん(46)も「(高校での)経験が豊富なので、軸になる選手の一人」と和田の活躍に期待していた。

 2区を担った玉城かんな(4年)は長野東高の先輩。ともに幼い頃から地元の長野・犀川河川敷で練習に打ち込んだ。和田は「先輩と一緒に走りたい」との思いで名城大に進学。3歳年上の先輩と、大学生になって初めて同じチームで走れることになり、「すごくうれしい」と憧れも力に変えて力走した。

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