大島優磨、初優勝で双子出産祝った「強い姿を見せたかった」

スポーツ報知

◆柔道 講道館杯全日本体重別選手権第1日(3日、千葉ポートアリーナ)

 男子60キロ級で大島優磨(23)=旭化成=が初優勝を飾った。決勝は志々目徹(26)=了徳寺学園職=と9分52秒の激闘の末、一本勝ち。女子70キロ級は田中志歩(20)=環太平洋大=が初めて制した。男子73キロ級は立川新(20)=東海大=が3連覇。同81キロ級で16年リオ五輪銅メダルの永瀬貴規(25)=旭化成=は初戦の2回戦で敗れた。

 熱戦を制した大島が、二重の喜びに浸った。勝利インタビューで「昨日、双子の女の子が元気に生まれました。すごい緊急で帝王切開で。頑張ってくれた奥さんのために優勝すると約束していました」と告白。パパとして初めて臨んだ大会で、初優勝を成し遂げた。

 試合前日、連絡を受けて妻・沙緒里さん(23)が入院する神奈川・相模原市内の病院に急行した。出産に立ち会い「すごく感動して、天使みたいで。オヤジになったので、しっかり強い姿を見せたかった」と気持ちが奮い立った。

 男子60キロ級は世界選手権2連覇の高藤直寿、永山竜樹が抜けた存在だ。「この大会で優勝しないと東京五輪はないと思っていた。一戦一戦、崖っぷちの気持ちで戦って、いずれ追い抜きたい」。凛乃(りの)ちゃん、華乃(かの)ちゃんと名付けた2人のためにも、代表選考レースへ食らい付いていく。(林 直史)

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