【箱根駅伝】青学大・原晋監督、今度は「陸上の総合商社」で社会人選手育成

2016年1月5日6時0分  スポーツ報知

 2、3日に行われた箱根駅伝(報知新聞社後援)で連覇を達成した青学大の原晋監督(48)が、2020年東京五輪の長距離種目でメダル獲得を目的に社会人選手育成の新規プロジェクトをたちあげることが4日、分かった。従来の実業団チームと一線を画し、選手個人にスポンサーをつけた上で指導にあたるというもの。今後、選手やスポンサー企業と最終的な話し合いを行い、今春から本格始動する。

 「ハッピー大作戦」で箱根駅伝を連覇した青学大の原監督が新たな野望を明かした。「青学大を強くしたノウハウで世界で戦える社会人ランナーを育成したい」と言い切った。

 “原プロジェクト”は従来の実業団チームと異なり、選手個人が企業とスポンサー契約を結ぶ。中国電力のサラリーマン時代「伝説の営業マン」と呼ばれた手腕を生かし、スポンサー探しや契約をサポート。その上で中野ジェームズ修一さん(44)と連携した体幹トレなど独自の指導を行う。「陸上の総合商社計画です」と説明した。近い例では00年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さん(43)らを育てた佐倉ACの小出義雄代表(76)がユニバーサルACと業務提携し、指導しているケースがある。

 相模原市の青学大グラウンドを拠点に練習を行うが、プロジェクトに参加する選手は同大学の卒業生に限らない。「選手を抱え込むつもりはない。もちろん、お金をもうけるつもりもない。あくまで選手第一。私の指導が合わなければ、スポンサー契約を維持したまま、他の指導者の下、競技を続けてもいいのです」と話す。青学大監督の立場にも変わりなく、「それが核です。青学大が強くあり続けることで、この計画は説得力を持つし、成功につながる」と力説した。

 すでに複数の大手企業が興味を示しており、4月には本格スタートする見込み。「スポンサー企業は従来の実業団チームを持つより少ない経費で大きな広告効果が期待できる。みんなハッピーになれる。東京五輪のマラソン、トラック種目でメダルを獲得するために日本陸上界の異端児である私だからこそできることがある」。箱根路に旋風を巻き起こした原監督の次なる挑戦が注目される。

 ◆陸上の個人スポンサー 所属チームをつくるためには、競技レベルは問わず5人以上で各都道府県陸上競技協会に登録することが必要。例えば「原プロジェクト」にA社をスポンサーとして参加する選手はA社の一般社員4人と一緒に登録すれば所属先をA社にできる。登録料は年間1500円~4000円程度(都道府県で異なる)。

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