【箱根への道・拓大】宇田、エディージャパンに救われた!3年ぶりシードにトライ

2016年12月11日10時0分  スポーツ報知
  • 11月26日、1万メートル記録挑戦競技会で力走を見せる拓大・宇田

 3大会ぶりのシード権獲得を目指す拓大は、宇田朋史主将(4年)が挫折を乗り越えて日本人エースに成長した。1年時の8区で転倒し精神的なダメージを受けながら、昨秋のラグビーW杯で日本の奮闘を見て奮起。9年ぶりに出場した11月の全日本大学駅伝では、主力がそろう4区で区間2位の快走。最後の大舞台となる箱根路で、チームを鼓舞する走りを見せる。

 エディー・ジャパンの奮闘が、迷える宇田を救った。昨年9月のラグビーW杯。日本代表の南アフリカ戦をテレビ観戦して心を打たれた。高校時代をラグビーの街・熊谷で過ごしラグビーの大ファンだったが、相手はW杯を2度制した強豪。「日本はW杯でずっと勝っていない。絶対に負ける」という予想を覆し、日本代表は後半終了間際の劇的なトライで逆転勝ち。「勝負に絶対はない。どんなことにもチャンスはあるんだ」。驚きとともに、再び前を向くことができた。

 チームでは唯一、箱根路の歓喜を味わった存在だ。14年大会に総合9位で3年ぶりのシード権を獲得。だが宇田の心の中はショックで満ちていた。8区の9・2キロで並走していた選手に接触して転倒。「メンバーに入ることに必死になりすぎて、本番まで調子が持たなかった」。なんとかタスキをつないだが、シード圏内ギリギリの10位に下げてしまった。

 反省を生かすため、練習内容から私生活まですべてを以前と逆にした。まったく記録は伸びず、スランプに陥った。「もうダメなのか」と感じていた時に目にした世紀の番狂わせ。「何を残し、何を捨てるか」を自らに問いかけるようになった。前回の箱根路では3区10位と復活の糸口をつかむと、主将に就任した今季は予選会でチーム2番手の17位。全日本大学駅伝では各校の主力がそろう4区で2位に入り「汚名返上ができた」と自信をつかんだ。

 卒業後は大手建設会社に就職が内定しており、今回の箱根路が競技者としての集大成となる。「1年生の時は先輩に助けてもらった。今度は自分がみんなを助けて、大手町で笑いたい」。One for all,All for oneの精神で、チームをシード権獲得に導く。(遠藤 洋之)

 ◆宇田 朋史(うだ・ともふみ)1995年1月8日、さいたま市生まれ。21歳。商学部4年。宮原中1年から陸上を始める。熊谷高で全国レベルの実績はないが、5000メートルで同高最高(当時)の14分50秒44を記録。箱根駅伝は14年8区17位、15年8区18位、16年3区10位。全日本大学駅伝では16年4区2位。好きなラグビー選手は東芝のSH小川高広。173センチ、54キロ。家族は両親と弟。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
箱根駅伝
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ