【箱根駅伝】日体大・秋山、5食連続カルボナーラで金栗四三杯獲得

2017年1月4日6時0分  スポーツ報知
  • 朝日を浴びながら、大平台のヘアピンカーブを駆け降りる日体大・秋山

 ◆報知新聞社後援 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109・6キロ)

 往路13位の日体大が総合7位で2年連続のシード権を獲得した。前回大会6区で区間新の秋山清仁(4年)が、同区間を58分1秒で走り、史上6人目となる2年連続6区での新記録を達成。自身の最多記録に並ぶ6区、6人抜きを達成し、金栗四三杯(MVP)を手にした。前回19位に沈んだ法大は、往路12位から復路で8位まで上がり、4大会ぶりのシード権を獲得した。

 秋山の胸は高鳴っていた。周囲の期待は2年連続の区間記録更新に集まった。「自分の記録を抜けるのかプレッシャーもあった」。重圧を背負い、挑んだ6区。「追いつけるぞ!」。渡辺正昭駅伝監督(54)の激励を背に、得意の下りで「ギアが上がった」。チームをシード権内に導く6人抜き。「目標の57分台が出せず悔しいけど、3年間で一番いい走りだった」。自身の持つ区間記録も8秒更新した。

 山下り快走の源はスパゲティ・カルボナーラだ。高校1年生から始めたルーチン。「エネルギーを取るため炭水化物を取ろう」と考え、ミートやタラコなどさまざまなパスタを試したものの「パサパサして合わなかった」。試行錯誤の末「さらっといけた」のが卵とクリームが絡む濃厚な味のカルボナーラ。「大事な大会前には食べないと落ち着かない」。今回も元日夜から3日早朝まで5食続けてカルボナーラ。1束80~100グラムのパスタを前日の朝は2束、昼に3束、夜も2束、当日の朝にも1束食べるのがルーチンだ。

 一年中「山下り」を考えてきた。順天高時代、藤本正隆監督に唯一褒められたのが「おまえは下りに向いている」だった。「その一言で調子に乗っちゃって」。秋山は箱根の山下りを目指すようになった。練習中も突然、下りをイメージして前傾姿勢のジョギングを始め、周囲を驚かせる。練習後には、校内や学校近くの500メートルほどの坂道をスピードをつけて下り、工夫を重ねてきた。

 MVPも獲得し「優勝したチームから出ると思っていたから信じられない」と目を丸くした。次の目標は42・195キロへの挑戦。前回の箱根駅伝後、日体大のOBで1991年世界陸上(東京)男子マラソン金メダルの谷口浩美さん(56)から直々に勧められた。「この経験を、次はマラソンに向けて取り組んでいきたい」。山下りの次は平地を制す。(小林 玲花)

 ◆金栗四三(かなぐり・しそう)杯 3度五輪に出場し「日本マラソンの父」と呼ばれた金栗四三氏(故人)の功績をたたえ2004年大会から創設。大会MVPに贈られる。杯は金栗が世界最高記録(当時)をマークした、ストックホルム五輪マラソン予選で手にしたカップの複製と言われる。

 ◆秋山 清仁(あきやま・きよひと)1994年11月19日、東京・板橋区生まれ。22歳。中学1年から陸上を始め、順天高で東京都大会5000メートル5位。2013年に日体大体育学部入学。箱根駅伝は2年6区4位、3、4年はともに6区1位(2年連続で区間新記録)。家族は両親と弟。169センチ、57キロ。

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