【箱根駅伝】大迫傑が分析する東洋大の強さ「1区で全てが決まった」…11年早大で1年生1区区間賞で総合V

2018年1月3日6時0分  スポーツ報知
  • 第90回大会で1区を力走する早大・大迫

 ◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)

 早大OBで、マラソン男子日本歴代5位の自己ベスト2時間7分19秒を持つ大迫傑(26)=ナイキ・オレゴンプロジェクト=が、スポーツ報知に観戦記を寄せた。1区では東洋大の西山和弥が11年大会の大迫以来となる1年生区間賞を獲得。「西山君で全てが決まった」と絶賛した。東洋大と36秒差の2位・青学大については、脱水対策不足を往路V逸の要因として指摘した。(構成・細野友司)

 東洋大の大きな勝因は1区区間賞の西山君。彼で全てが決まったと思っている。僕の1年生の時(1区区間賞で総合Vに貢献した11年大会)に、1区で勢いのあるチームは強いというのを非常に感じたからだ。

 青学大の鈴木君が(17キロ付近で)前に行って、西山君は先に行かなかったのが一番良かった。あの段階で出るとどうしても力を使うし、後続にも追いつかれてしまう。徐々にペースを上げるのが大事になるが、彼はそれがうまくできていた。技術的には、脚の動きや上半身の使い方に力みがないのが良かった。トラックでも今後結果が出るだろうし、期待できる楽しみな選手だと思っている。

 2位の青学大は、準備不足が東洋大との36秒差につながったのではないか。(3、4区で気温10度超だったように)暑くなる予報であれば当日ではなくて前日、前々日の給水が大事になる。自分もレース前は水はもちろん、電解質が多く入ったものを取ったり、炭水化物をしっかり食べる意識をしている。ある程度体をむくませ、体内の水分量を上げておくのがレース中での脱水防止につながるからだ。

 一方、体が軽い方が良いと絞りたがる選手もいる。表に見えない前日、前々日の給水は個人を見てこまやかに気配りをしないと行き届かない。2校とも練習はしっかりやってきていたはずだが、今回は東洋大の酒井監督の方が(青学大監督の)原さんよりも選手(の状態)を細かく見られていたと思う。

 母校の早大は、変な欲がないのが良かった。自分たちの頃はチーム内で優勝がマスト(必須)みたいな雰囲気で常に焦りがあった。今は、いい意味でそれを感じない。落ち着いて、身の丈が分かっているレース運び。その中で、5区の安井君は無駄なく推進力を得るきれいな走りをしていた。復路も変に勝ちにこだわらずに今の順位を死守した上で、前が落ちてくれば(逆転Vも)有り得る。

 自分は昨年の福岡国際マラソンで3位。(同じく3位だった昨年4月の)ボストンを含め、2回しっかりと走れたのはプラスになった。東京五輪はまだ先のことだけど、方向性はマラソンと考えている。次の大会は決まっていないが、一つ一つを精いっぱいやる中で(東京五輪)メダルという結果に結びつけられればと思う。

 ◆大迫と箱根駅伝

 ▽1年時(11年)・1区1位 序盤から集団を抜け出し、2位・日大に54秒差をつけ区間賞。往路2位のチームは復路で東洋大を逆転し18年ぶりの総合V。

 ▽2年時(12年)・1区1位 5キロ付近で抜け出すと、日体大の服部を11キロ付近で離して独走。2年連続の区間賞。

 ▽3年時(13年)・3区2位 12位でタスキを受け、強烈な向かい風の中を快走。東洋大の設楽悠に8秒及ばず3年連続区間賞は逃したが、9人抜きで3位に押し上げた。

 ▽4年時(14年)・1区5位 先頭集団を引っ張ったが、18キロ過ぎで遅れて5位。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
箱根駅伝
今日のスポーツ報知(東京版)