【箱根駅伝】13年前の東大ランナー松本翔さん、当日変更になった後輩・近藤にエール「彼なら大丈夫」

2018年1月3日5時30分  スポーツ報知
  • 後輩の近藤に「来年まだチャンスがある」とエールを送った松本さん
  • 東大1年だった05年に8区を走った当時の松本翔さん(右)

 ◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107.5キロ)

 2日に行われた第94回箱根駅伝で、関東学生連合の1区走者として、13年ぶりの“東大ランナー”となるはずだった近藤秀一(3年)がインフルエンザのため、当日変更になった。チームは往路21位相当で終えた。近藤は静岡・函南(かんなみ)町の実家でテレビ観戦。スポーツ報知の電話取材に、来年大会への思いなどを明かした。また、13年前の第81回大会で8区を走った東大出身で現在も市民ランナーとしてマラソンに出場する松本翔さん(32)は「気持ちを切り替えてほしい」と後輩にエールを送った。

 まさかの当日メンバー変更。近藤の雄姿を見られると思っていた松本さんは、落胆しながらも心中を思いやり「形は違いますが、去年に続いて悔しい思いをしただけに、相当気落ちしたと思います。それでも、彼なら大丈夫。気持ちを切り替えられるので」と話した。

 近藤は16、17年にも関東学生連合に選出されたものの、補欠で出場できず。だが、昨年は目標をすぐにマラソンに切り替え、2月の東京マラソンで好走した。「箱根に出られなくて走るのをやめてしまう人もいる。でも、去年の近藤君は目標を定め直し、結果を出すことができたわけですから。今回も立ち直れるはずです」。OBの立場でコーチとして練習に参加したこともあるが、その際に近藤の意志の強さを感じたという。

 現在3年生の近藤は来年、ラストチャンスが残されている。それだけに、05年に8区を走って区間10位だった松本さんは、後輩にもぜひ、貴重な経験をしてもらいたいと思っている。「とにかく沿道の歓声がすごい。走る時には自分の足音を聞きながらリズムを作っていくのですが、それが難しいくらい。空を飛んでいるような感覚というか…。他では感じたことがないですね」。現在も現役ランナーの松本さんだが、「箱根は特別」と断言した。

 そして、「箱根出走ランナー」の“冠”は人生そのものにも強く影響するという。「自分自身にいつまでもついて回る。私も今、仕事をしていてもいい意味で話題になりますし、プラスなのは間違いない」。ちょうど1年後、「14年ぶり」に白地に水色のラインが入った母校のユニホームを着て、近藤が箱根路を駆け抜けることを願っていた。

 ◆第81回箱根駅伝(2005年) 東海大が1区で区間賞を獲得すると、そのまま先頭を譲らずに初出場から33年目で悲願の往路初優勝。復路は往路2位の駒大が制し、逆転で史上5校目となる4年連続の総合優勝を飾った。MVPにあたる金栗四三杯は、5区で11人抜きの快挙を見せ、後に「山の神」と呼ばれた今井正人(順大)が獲得した。

 ◆松本 翔(まつもと・しょう)1985年8月1日、宮崎県門川町生まれ。32歳。同県の駅伝強豪校・小林高を卒業後の2004年に東大入学。05年の箱根駅伝で関東学連選抜(当時)の8区を走り、区間10位。法学部卒業後の08年に東京電力に入社。10年に退職し、11年からは市民ランナーとして活動。12年、日税ビジネスサービス入社。マラソンのベストタイムは13年延岡西日本マラソンで記録した2時間13分38秒。市民ランナー向けの練習会やイベントを企画する「Team M×K」の代表も務める。

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