【箱根駅伝】青学大4連覇 エリートも雑草も快走で“ハーモニー”「400%大成功」

2018年1月4日6時0分  スポーツ報知
  • 4連覇の「4」を指で示し、記念撮影で笑顔を見せる青学大の選手たち(代表撮影)
  • 区間新記録の快走を見せた青学大7区・林

 ◆報知新聞社後援 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 往路2位の青学大が東洋大を逆転し、総合10時間57分39秒で13年ぶり6校目の総合4連覇を達成した。6区で小野田勇次(3年)が往路優勝の東洋大を逆転すると、7区で林奎介(3年)が区間新記録で勝負あり。創部100周年を飾った原晋監督(50)は「ハーモニー大作戦は400%の大成功です!」と胸を張り、優勝会見では陸上界に革命を起こすと宣言した。(晴れ、気温氷点下1・8度、湿度72%、南南東の風0・9メートル=スタート時)

 往路を制した東洋大の今西から36秒差で芦ノ湖をスタートした青学大の小野田は、軽快に山を下り15キロで追いついた。ほとんど並ばせず、小田原中継所では52秒の差をつけた。歴代2位の58分3秒で区間賞を獲得。前々回、前回とも区間2位で「今年は力を出し切った。やっと区間賞が取れた」と会心の笑みを見せた。実績のあるスペシャリストが主導権を握ると、続く7区で無名ランナーが一気に勝負を決めた。

 学生3大駅伝初出場の林は序盤から飛ばしに飛ばし、小田原―平塚間を1時間2分16秒の“超特急”で走破。ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太(現ホンダ)が東洋大時代の12年にマークした区間新記録を16秒更新し、金栗四三杯(大会MVP)も獲得した。「区間賞は狙っていたけど、まさか区間新まで出るとは思わなかった。MVPは全く考えていなかった」

 東洋大の佐藤尚コーチ(64)は「どんどん離されたのでウチの渡辺がブレーキしているのか、と思ったら区間3位でまとめていた。それほど林君が速かった」と脱帽した。原監督も「途中でブレーキを起こすんじゃないかと心配したけど、残り3キロでも走りがしっかりしていたので、その時点で優勝を確信した。見事だった」と学生駅伝デビューに満点を与えた。

 昨年5月下旬、上半期最大イベントの関東学生対校ハーフマラソンで初めて代表に選ばれたが、直後に左すね疲労骨折が判明。「はってでも出たい」と訴えたが、指揮官に「お前の美学は間違っている」と叱責された。助言を受け入れずに強行出場したが周回遅れで失格。痛い目に遭ったことで夏以降は積極的に練習に取り組み、箱根駅伝終了後に結成される「青学大マラソン組」の3期生に立候補した。今月中旬からマラソン合宿に参加し、2月25日には東京マラソンに初挑戦する。「目標は2時間11分台です」と力強い。

 8区はエース下田が期待通りに3年連続区間賞、9区は秋まで「2軍寮」暮らしだった近藤が堅実にまとめた。最終10区は青学大の箱根Vメンバー延べ40人目で初めてスポーツ推薦ではなく、指定校推薦で入学した橋間が歓喜のゴールテープを切った。まさに十人十色。史上6校目のV4と同じく4回胴上げされた原監督は「出雲、全日本は凸凹駅伝で負けたけど、箱根では調和の取れた駅伝ができた。ハーモニー大作戦、400%大成功です!」と満面の笑みを見せた。戦国時代を制した王者は箱根路に美しく、力強い足音を響かせた。(竹内 達朗)

 ◆金栗四三(かなぐり・しそう)杯 五輪に3度出場して「日本マラソンの父」と呼ばれ、箱根駅伝開催に尽力した金栗四三氏(故人)の功績をたたえ2004年大会から創設。大会MVPに贈られる。杯は金栗が世界最高記録(当時)をマークしたストックホルム五輪マラソン予選で手にしたカップの複製といわれる。

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