【世界陸上】サニブラウン、日本初100m決勝へ弱点改善…接地した足流れる動きロス克服

2017年8月4日6時0分  スポーツ報知
  • サニブラウン

 【ロンドン2日=細野友司】4日(日本時間5日早朝)に開幕するロンドン世界陸上男子100メートルで日本勢初の決勝進出を目指すサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が2日、4日の予選に向け試合会場で調整した。今季からオランダを拠点とし、接地した足が後方に流れて動きのロスが生じる欠点を改善。小学校時代の恩師・大森盛一コーチ(45)も「コンパクトになって海外勢のよう」と見違える走りで、2度目の世陸に打って出る。

 胸の高鳴りを楽しんでいた。サニブラウンは練習パートナーで2016年リオ五輪女子走り幅跳び金メダルのティアナ・バートレッタ(31)=米国=と室内の雨天走路で調整。タッ、タッ、タッと響く軽快な足音が好調を感じさせた。「ロンドン自体が初めてだけど、すごく良い雰囲気。やるべきことは全てやってきた」と穏やかに決戦を見据えた。

 16歳だった15年北京世界陸上200メートルで史上最年少の準決勝進出。2年がたち、走りはさらに洗練された。注目は足だ。高校時代までは接地して地面を蹴った足が体の後ろに流れ、動きにロスがある課題を抱えていた。今季からオランダで師事する同国代表コーチのレイナ・レイダー氏は「そこを直すことを心がけて、毎日注力してきた」。フォーム改善に取り組むとともに「今まで全くやったことがないような感じだったので、基本から教えた」(レイダー氏)とウェートトレも開始。上半身が安定して脚力も向上し、蹴った足が尻につくように鋭く回転する走りを手にした。

 小学4年~6年時にクラブチームで指導していた、1996年アトランタ五輪男子400メートル代表の大森コーチも「走りが後ろに流れるのを直せば速くなると思っていたら(短距離2冠を果たした)日本選手権で直っていた。コンパクトになって海外勢のような走り。今の(オランダでの)環境が良いから、自然にそうなったのでしょう」と目を見張る。バートレッタや男子三段跳びで12年ロンドン、16年リオ五輪2連覇のクリスチャン・テイラー(27)=米国=らと日常的に練習する環境が、大器を伸び伸び成長させている。

 予選は4日。レイダー・コーチは「9秒台の可能性もなくはないが、ひとつずつラウンドを重ねることが大事。決勝に進ませたい」と目標を示した。今大会は憧れの世界記録保持者、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)の現役最後の試合。「ラストレースだし、決勝で一緒に走れれば」。15年北京大会では機会に恵まれなかっただけに、日本勢初の100メートルファイナリストでの初対決が目標だ。

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