【世界陸上】サニブラウン向かい風で自己タイ10秒05…日本勢3人準決勝進出

2017年8月6日7時0分  スポーツ報知

 ◆世界陸上 第1日(4日、英国ロンドン)

 【ロンドン4日=細野友司】男子100メートル予選で、17年日本選手権短距離2冠のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が、自己記録に並ぶ10秒05(向かい風0・6メートル)の2組1着で5日(日本時間6日未明)の準決勝に進んだ。日本勢は4組4着のケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=と、6組4着の多田修平(21)=関学大=も各組上位3人を除くタイム順の上位6人に入り、予選を突破。同種目で3人が準決勝に進むのは、五輪・世陸を通じて史上最多の快挙となった。

 大舞台ほどサニブラウンは輝く。選手紹介でテレビカメラに白い歯を見せる余裕を見せた18歳は、鋭いスタートから伸びた。一度もトップを譲らず、自己記録に並ぶ10秒05で堂々の首位通過。「ちょっと寒かったけど、体が動いて良かった。緊張? 逆に緊張しなすぎて、大丈夫かな…という感じだった」とさえ言ってのけた。2大会連続の世陸を心の底から楽しんだ。

 自己記録9秒69で11年大会覇者のY・ブレーク(27)=ジャマイカ=に0秒08差で勝ち切った。「自分は自分なので。自分のレースに集中していた。焦らず、できることをやった」。日本勢が100メートル予選を首位突破するのは、07年大阪大会の朝原宣治(10秒14で1組1着)以来、10年ぶり。日本勢3人が準決勝に進むのも、五輪・世陸を通じて史上最多だ。

 これで6月の日本選手権予選から4本連続の10秒0台。時差調整や疲労を考慮して7月の国内合宿(山梨)を回避し、拠点のオランダで調整に専念した判断は正しかった。指導を仰ぐレイナ・レイダー・コーチは「“最初の3歩”に注力してきた」と明かす。高校時代に比較的苦手にしてきたスタートを改善すれば、さらに速くなると見抜いていた。レイダー氏はサニブラウンの練習パートナーに、女子400メートルリレー米国代表の第1走者で12年ロンドン、16年リオ五輪連覇に貢献したT・バートレッタ(31)を指名。五輪金メダルのロケットスタートを体感させ、加速向上につなげた。サニブラウンも「一緒に練習できたことは収穫しかない」と感謝する。

 100メートル、200メートル、400メートルリレーの“三刀流”に挑戦する今大会。「ここからもう1段、2段とギアを上げていける」。世界のスプリンターと十二分に渡り合える力を証明した逸材。伸びしろは計り知れない。

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