【世界陸上】サニブラウン、スタートつまづいた「盛大にやらかしました」

2017年8月7日7時0分  スポーツ報知
  • スタートでつまづいて準決勝敗退し頭を抱えるサニブラウン(ロイター)

 ◆世界陸上 第2日 ▽男子100メートル準決勝(5日・英ロンドン)

 【ロンドン5日=細野友司】男子100メートルで日本勢は史上最多の3選手が準決勝に出場したが、予選2組首位のサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=が10秒28(向かい風0・2メートル)の2組7着。ケンブリッジ飛鳥第2日(24)=ナイキ=が1組6着、多田修平(21)=関学大=も3組5着でいずれも決勝に進めなかった。

 もう笑い飛ばすしかない。「やらかしましたね~。盛大に、やらかしましたね!」。サニブラウンはスタートから4歩目、大きくバランスを崩した。予選では先着したY・ブレーク(ジャマイカ)ら、前の選手がどんどん離れていった。必死に脚を動かしても、1932年ロサンゼルス五輪で6位に入った故・吉岡隆徳以来となる世界大会での決勝進出は遠のくばかりだった。ゴール後、トラックに両手をついて10秒ほど動けなかった。完全燃焼できなかったのが、ただただ悔しかった。

 世陸史上最年少での決勝進出を目指し、攻めた結果だった。スタート時に飛び出す角度を調整し、自己タイの10秒05だった予選からさらなるタイム向上を狙った。「(準決勝は)いい角度で出たけど、脚がついてこなくてつまずいてしまった」。決勝進出最低ラインは、同組の3着だった蘇炳添(中国)の10秒10。2015年北京大会の9秒99、16年リオ五輪の10秒01と比べてもレベルは決して高くなかった。「100メートルは一歩一歩が大切になる。一つでもミスをすると、取り返すのは難しい」

 敗れてもなお「決勝に行ける気しかしなかった。下手したらメダルが狙えるんじゃないかと思っていた」と言い切った。小学生時代にクラブチームで指導した96年アトランタ五輪男子400メートル代表の大森盛一コーチ(45)は「大物っぽい雰囲気はありましたね。やりたくない練習はやらないし、頑固でなかなか言うことを聞かないこともあったかな」と懐かしむ。自分の信じる道を貫く。そうして強くなってきた。

 7日(日本時間8日未明)には得意とする200メートルの予選があり、初の金メダルを目指す400メートルリレーも控えている。「過ぎてしまったことは仕方ない。1日オフがあるので、いい形で迎えたい」と気合を入れ直した。まだ18歳。ファイナリストの扉に手をかけた自信を、残る2種目に生かす。

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