白鵬、千代の富士に並んだ歴代2位1045勝「この数字が目標。ホッとしてる」

2017年7月18日5時0分  スポーツ報知
  • 千代の富士に並ぶ歴代2位タイの通算1045勝を挙げた白鵬は、支度部屋でボードを持ち笑顔を見せる(カメラ・酒井 悠一)
  • 白鵬と千代の富士

 ◆大相撲名古屋場所9日目 ○白鵬(はたき込み)輝●(17日・愛知県体育館)

 前頭4枚目で人気の業師、宇良が横綱・日馬富士をとったりで沈めて初金星。2015年春場所が初土俵の同期・北勝富士らに並び、史上2位タイとなる15場所目での快挙を涙で喜んだ。横綱・白鵬は初顔の前頭4枚目・輝をはたき込みで退け、初日から9連勝。元横綱・千代の富士(故人)に並び、史上2位の通算1045勝目を挙げた。元大関・魁皇(現・浅香山親方)が持つ1位の1047勝まであと2勝とした。

 ついに並んだ。花束を受け取って両手を上げた時、白鵬を包んだのは安ど感だった。「場所前に言った通り、この数字が目標だった。早々と達成できてホッとしています」。まげを結い、支度部屋で千代の富士と同じ勝ち星「1045」と書かれたボードを掲げた。肩の荷が下りたような無邪気な笑みを浮かべた。

 通算最多1047勝に劣らない、こだわりがあった。「勝たなければいけない横綱として達成した数字だから」。土俵上では新鋭・輝の足がそろったところをはたき込んだ。危なげない勝ちっぷりだが、珍しく「(心境は)ちょっと違ったな」と硬くなっていたと認めた。千代の富士より3歳も若く、27場所も速く積み上げた1045個の白星。達成を前に、さすがに平常心ではいられなかった。

 三段目だった15年前。腰を痛め100キロに満たない小柄な体で、勝つために「ウルフ」と呼ばれた小さな大横綱の映像を繰り返し見た。「自分は立ち合いで頭から当たっていた。でも、ビデオを見て肩や胸でいくようになった」。左前ミツを奪いにいくスタイルをまねて番付を駆け上がった。3年後の九州場所。三役に復帰すると「同じ右四つ。体が大きくなれば、すごい横綱になるよ」と励まされた。恩を忘れず、夏場所前には九重部屋で線香を上げ、記録に並びます…と仏前に誓った。

 「毎場所15日間、全勝しても10年以上かかる。とんでもない数字」と敬意を表していた記録に並んだ。昭和の大横綱は昨年7月に他界。7年前に53連勝を抜いた時と違い、祝福の言葉は聞けない。「今回も『よくやった』って、あと2つ3つ勝った時に言葉をかけてくれるのかな。お世話になった兄弟子を超えるのが恩返し」。10日目の相手は千代翔馬。恩人が育てた最後の関取に勝って単独2位の勝ち星を挙げた時、白鵬は先輩横綱の偉大さを知るはずだ。(網野 大一郎)

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