貴乃花親方「被害届取り下げない」…日馬富士進退問題に発展

2017年11月15日6時0分  スポーツ報知
  • 貴乃花部屋宿舎を訪れるも、親方が不在で謝罪することができなかった日馬富士

 貴ノ岩の師匠・貴乃花親方(元横綱)が10月下旬、鳥取県警に被害届を出していたことが14日、分かった。県警はトラブルの有無など事実関係の捜査を進め、日馬富士の関係者から事情を聞くとみられる。現役横綱の不祥事を重く見た日本相撲協会は、危機管理委員会が調査を始めると発表。問題が長引けば相撲界の印象が悪くなるおそれがあるが、処分や調査結果は九州場所中には出さず、事実関係が判明するまで先送りするという。

 貴ノ岩の暴行被害を受け、師匠の貴乃花親方は正面から争う姿勢を強調した。事件の被害届は鳥取県警に提出済み。春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)によると「被害届を取り下げるつもりはない」という。伊勢ケ浜親方からは電話、11日の緊急理事会を含め3度の謝罪を受けたが“全面対決”の構えだ。

 一方で矛盾点も浮き彫りになった。関係者によると、貴乃花親方が鳥取県警に被害届を提出したのは秋巡業後の10月下旬。貴ノ岩の負傷を把握していたはずだが、今月3日に伊勢ケ浜親方とともに協会で状況を確認した際に「分からない。転んだのではないのでしょうか」と説明したという。モンゴル人同士、当事者間の空気は微妙で、鳥取巡業の翌日に日馬富士と貴ノ岩が「和解の握手をしていた」と明かす関係者もいる。

 貴ノ岩は5日から4日間、入院した。休場届と診断書を一緒に提出するのは可能だったが、3日間の空白がある。この日は午後1時前に出勤し、巡業部に直行。その後、中立親方(元小結・小城錦)に呼ばれて役員室に向かった。貴乃花親方は報道陣に「何もありません。答えられない」と詳細を伏せた。巡業部長の責任と弟子を預かる師匠という立場の間で、揺れ動いているのかもしれない。

 ◆日馬富士の暴行問題経過

 ▽10月25日 兵庫・養父(やぶ)市での巡業後、鳥取市に移動。市内でのモンゴル人力士の宴会で日馬富士が貴ノ岩に暴行。

 ▽29日 負傷後も巡業に帯同していた貴ノ岩が秋巡業最終日の広島・福山巡業で本割を外れる。

 ▽30日 番付発表。日馬富士は福岡・太宰府市の部屋で先場所優勝力士として会見。

 ▽31日 福岡市内での力士会を貴ノ岩が体調不良を理由に欠席。日馬富士は福岡県庁、福岡市役所に稀勢の里らと表敬訪問。

 ▽11月2日 相撲協会は暴行を把握。貴ノ岩は宿舎のある田川市長を表敬訪問。貴乃花親方、貴景勝と同席し「2ケタ(勝利)目指して頑張る」と語る。

 ▽3日 相撲協会の危機管理担当の鏡山理事が貴乃花、伊勢ケ浜両親方から事情聴取。ともに認識はなし。

 ▽5日 貴ノ岩が福岡市内の病院に入院。9日まで加療。

 ▽10日 貴ノ岩が診断名を公表せず協会に休場を届け出る。

 ▽13日 日本相撲協会に診断書を提出。

 ▽14日 日馬富士が謝罪。伊勢ケ浜親方が暴行を認める。

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