白鵬、節目の場所に向け立ち合いの悪癖改善へ

スポーツ報知
友綱部屋での出稽古で、魁聖と右四つがっぷりに組み合う白鵬

 大相撲の横綱・白鵬(32)=宮城野=が8日、横綱審議委員会(横審)から苦言を呈されている立ち合い改善の意向を示した。東京・墨田区の友綱部屋に出稽古を行い、幕内・魁聖(友綱)らを相手に16番。最後の一番の立ち合いで右手で魁聖に張り手を見舞った。つい癖で、という感じだったが「横審でも言われましたけど、なるべく癖を直していきたい。稽古で直していきたいですね」と殊勝な様子で、悪癖を封印しようと反省の態度を示した。

 40回目の優勝を果たした先場所は15日中、10回以上あった張り差しからかち上げの“必殺コンボ”がさく裂。あまりに多用したため、昨年12月に横審から「こういう取り口は横綱相撲とは到底言えないだろう。美しくない。見たくない」と強烈にダメ出しされた。5日の横審稽古総見でも意識していたが、幕内・正代(時津風)相手に7番中一度だけ立ち合いで張り手が出ていた。

 肝心の調整具合は「まだまだです」と魁聖に2番続けて寄り切られるなど100%とはいかない。「今日は追い込んでスタミナを意識してやりました。明日から違うところに出向きたい。体と相談してですね」と北の湖に並ぶ史上1位の横綱在位63場所目となる節目の場所に向けて、焦らずに体を作っていく。

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