高安、恩人のため初V 兄弟子の西岩親方が独立し部屋新設

スポーツ報知
本場所初日を前に稽古する高安

 2場所連続休場からの復活を期す大関・高安(27)=田子ノ浦=が、恩人に初Vをささげる。日本相撲協会は12日、両国国技館で初場所(14日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を発表。高安の初日の相手は幕内・嘉風(尾車)に決まった。

 この日は東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で約1時間半、ぶつかり稽古などで調整。同部屋の横綱・稀勢の里は疲労を考慮して不在も、若い衆に胸を出した。初日の相手を聞くと「攻めの相撲が自分の強みなので受け身にならないように」。幕内対戦成績は9勝10敗とほぼ互角だが、大関に昇進して以降は2連敗中。難敵だけに緊張感が漂った。

 2月1日付で兄弟子の西岩親方(元関脇・若の里)が田子ノ浦部屋から独立し西岩部屋を新設。今後は別々の生活となる。「入門から力士として人間としていろいろなことを教わった。感謝の気持ちで(初場所に)花を添えたい。大関である以上、優勝争いに絡む」。西岩親方も「高安の気持ちがうれしい。ぜひ優勝を意識してほしい」と奮起に期待した。恩人への感謝と初賜杯。ダブルの歓喜へ胸が高鳴った。(小沼 春彦)

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