朝青龍の甥・豊昇龍、白星発進も「いい相撲ではないので叔父さんには報告しない」

◆大相撲初場所３日目（１６日・両国国技館）

　新弟子らによる前相撲が始まり、昭和の大横綱・大鵬（故人）の孫の納谷（１７）＝本名・納谷幸之介、大嶽＝、元横綱・朝青龍の甥・豊昇龍（１８）＝本名・スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪＝と偉大なＤＮＡを受け継ぐ逸材２人が、そろって白星デビューを果たした。納谷は朝東（高砂）を突き出しで圧倒、豊昇龍は雲仙岳（境川）を力強く寄り切った。

　１８５センチ、１１５キロの大器、豊昇龍は１７３センチ、１５１キロの雲仙岳を寄り切り、「メチャクチャ緊張した。（デキは）５０～６０点ぐらい。いい相撲ではないので叔父さん（朝青龍＝写真＝）には報告しません」と笑った。師匠の立浪親方（元小結・旭豊）から一文字もらったしこ名。叔父の「青」を入れる案もあったが師匠の勧めで出世のイメージがある「昇」とした。

　立浪部屋では連日、３０番を超える猛稽古。１週間前には叔父から「自分の力で強くなれ。引いては絶対にダメ。引いたら相手が攻めてくる」と、激励メールをもらった。目標は「叔父さんの横綱まで行かないとダメだと思っています」と、力強く掲げた。