北勝富士「夢物語ですね」昭和以降2人目の4場所連続金星

スポーツ報知
北勝富士(右)に押し出された白鵬

◆大相撲初場所3日目 ○北勝富士(押し出し)白鵬●(16日・両国国技館)

 北勝富士が、昭和以降で2人目(99年・土佐ノ海以来)となる4場所連続金星(通算4個)の快挙で、白鵬に初黒星をつけた。土俵上では無表情を貫いたが、西の支度部屋に戻ると「歴史を塗り替えてきた偉大な横綱と相撲が取れて、まして勝つことができるなんて信じられない。夢物語ですね」と歓喜の言葉が次々あふれ出た。土俵下で審判を務めた立川親方(元関脇・土佐ノ海)も「今は上を倒してなんぼ」と称賛した。

 この日は八角親方(元横綱・北勝海)が発熱のため弟子へのコメントは出さなかったが、「寒いですから。いろいろとストレスもあるし大変だと思う」と師匠を思いやる余裕もあった。

 普段は対戦相手の研究でしか自身の取組映像はチェックしないが、今回ばかりは違う。「まだ1勝2敗ですが、この白星をかみしめたい。(部屋に)帰ってから“すり切れる”まで取組を見返したい」。25歳の新鋭だが、今や珍しくなったビデオテープを連想させるような言い回しで、周囲に笑みを振りまいた。(小沼 春彦)

 ◆北勝富士の4場所連続金星 17年の名古屋場所で鶴竜から初金星を挙げると、秋場所(日馬富士)、九州場所(稀勢の里)と続き18年初場所3日目の白鵬撃破で通算4個目の金星。土佐ノ海は98年九州場所(若乃花)から99年初場所(貴乃花)、春場所(若乃花、貴乃花)、夏場所(曙、若乃花)までの4場所連続で計6個の金星を挙げた。

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