幕下・友風３連勝！序ノ口デビューから４場所連続勝ち越しに王手

◆大相撲初場所５日目（１８日・両国国技館）

　大相撲の初場所５日目は１８日、東京・両国国技館で行われた。尾車部屋のホープ、東幕下３１枚目・友風（２３）が東２８枚目・朝日龍（２２）＝朝日山＝をはたき込みで破って３連勝。序ノ口デビューから４場所連続の勝ち越しに王手をかけた。

　実力者同士の全勝対決。仕切り線ではにらみ合うシーンもあり、立ち合いはお互い頭から当てって火花を散らした。友風は左右の脇差しから朝日龍の体を起こして強烈な引き技で白星をたぐり寄せた。「あれが僕の持ち味。相手は土俵際で崩れていましたし（この勝ちは）自信になります」。

　観客席では母・奈美さんが祈るように土俵を見つめていた。「７番、全取組を（国技館で）応援してくれます。本当にうれしいですし、励みになります」と笑顔を見せた。

　現在は嘉風の付け人をしているが、その嘉風は４日目に横綱・白鵬から金星をもぎ取った。「金星の後の風呂場で嘉風関が『きょうの一番（竜虎を押し出して２勝目）、良かったぞ』と声をかけてくれたんです。横綱に勝った後ですよ。普通は自分のことを話すじゃないですか。かっこいいなと思いましたし、尊敬できる兄弟子です。励みになります」と感激していた。