嘉風、戦後初の2度目横綱連破!現役最多タイ8個目金星だ

スポーツ報知
稀勢の里を破り、安堵の表情を見せる嘉風

◆大相撲初場所5日目 ○嘉風(押し倒し)稀勢の里●(18日・両国国技館)

 嘉風の笑顔が2日続けてインタビュールームではじけた。「相手を気にする余裕はない。稽古をつけてもらった相手。しっかり当たることを考えた」と35歳は38本(手取り114万円)の懸賞獲得とともに結びの一番を沸かせた満足感に浸った。前日(17日)の白鵬に続き稀勢の里も撃破。通算8個目の金星は安美錦に並び現役1位タイ。15年秋場所2日目(白鵬)、3日目(鶴竜)以来自身2度目の2日連続金星は戦後初という勲章もついた。

 熟練の横綱キラーを成り立たせているのは独自の哲学だ。巡業中はしゃにむに申し合いに参加しない。「番数を多くして勝てるなら(一番稽古している)幕下力士が一番強くなる」と一切の“無駄”を省く。一方で稽古場では稀勢の里との一番を映像で撮影させ徹底的に研究した。昨年夏場所初日にも和製横綱を下しており、鋭い分析力が躍進を下支えしている。この日も、「しっかり対応して取る作戦をとった。変化、時間など保険をかけながらやった」としてやったりの表情だった。

スポーツ

×