波乱の初場所、主役は鶴竜!無傷6連勝

スポーツ報知
琴奨菊(右)を寄り切りで下し、6連勝を飾った鶴竜(カメラ・能登谷 博明)

◆大相撲初場所6日目 ○鶴竜(寄り切り)琴奨菊●(19日・両国国技館)

 一人横綱になった鶴竜が並走する下位3人とともに全勝を守り威厳を示した。琴奨菊を相手得意の左四つを許しながら、「後手に回ったけど思いとどまって残せた」と焦らずに攻めて寄り切り。白鵬、稀勢の里が休場。陣取る東支度部屋の一番奥と番付最高位の“定位置”に座るが、「初めてじゃない。気にすることじゃない」と淡々。結果が出なければ進退問題が浮上する逆風も「集中するだけ」と受け流している。

 元横綱・日馬富士関が貴ノ岩を暴行した現場に同席したとして今月は無給の処分を受けた。「決まったことは仕方がない。人生をかけてやっていること」とプロ意識が体を動かしている。獲得した懸賞はこの日までに97本で手取り291万円と月給(282万円)を取り返した。場所唯一の横綱になったのは15年秋場所以来で、その時は照ノ富士との決定戦を制して横綱初優勝を飾った。「まだ半分も来ていない」と無心だが復活Vの条件は整った。

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