矢後、4連勝!十両復帰を確実「残りも全部勝つつもりで頑張ります」

スポーツ報知
矢後(左)は押し出しで湘南乃海を破り4戦全勝

◆大相撲初場所7日目 ○矢後(押し出し)湘南乃海●(20日・両国国技館)

 大相撲の初場所7日目が20日、東京・両国国技館で行われ、東幕下筆頭・矢後(23)=尾車=が東19枚目・湘南乃海(高田川)を押し出して4連勝。来場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)の十両復帰を確実にした。

 わずか一場所での返り咲きを決めた。「良かったです。相手に立ち合いを合わしてしまい、右上手も取れなかったですけど、修正できました。あと3番あるので、残りも全部勝つつもりで頑張ります」と笑顔を見せた。

 史上最速タイの所要2場所での十両昇進を決めたが、わずか2場所で幕下に落ちてしまった。悔しさを胸のポケットに包み隠して巡業に参加した。これまでの稽古では少し遠慮気味だったが、悔しさをバネに必死に取り組むようになった。師匠の尾車親方(元大関・琴風)からは「お前は強いんだから」と何度も言われ、右上手の重要性を教え込まれた。二所ノ関一門の連合稽古でも横綱・稀勢の里から右上手の取り方を伝授されるなど、右上手からの攻めに磨きをかけた。

 部屋では同期生の友風、兄弟子の天風らと猛げいこ。不安視されていた下半身にも重みが出てきた。取組がない時は部屋で休養を取り、部屋の近所で夜食を取るなどして気分転換も図っている。場所後には北海道・芽室町に里帰りする。「いい報告ができます」と胸を張っていた。

 東幕下31枚目・友風(23)=尾車=は東34枚目・若隆元(26)に突き落とされて3勝1敗となった。「相手にまわしを与えてしまったことが敗因ですね。悔しいですけど、今場所は全勝なんか考えていませんでしたから、切り替えていきます。相手は強かったです」とサバサナした表情だった。

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