竜電33キロ差なんの!豊山を押し出し白星先行4勝目

スポーツ報知
豊山(左)を押し出しで破った竜電

◆大相撲初場所7日目 ○竜電(押し出し)豊山●(20日・両国国技館)

 東前頭16枚目・(27)=高田川=が、西前頭14枚目・(24)=時津風=を押し出しで下し、4勝3敗と白星を先行させた。目標の2桁勝利に向け、3連敗後の3連勝と勢いに乗ってきた。

 2度目の立ち合い。竜電は豊山の激しい突っ張りをしのぎ、体勢を立て直すと、一気に押し出した。支度部屋では「攻めることができたから…」と笑顔はなし。取組を淡々と振り返った。

 初日に幕内1勝を挙げたが、その後に3連敗。そこから3連勝と持ち直し、白星を先行させた。「稽古してきたので、相撲自体は良くなっている。あとは本番でどれだけ出せるか」と手応えをつかんで臨んだ今場所。「まだまだ」と満足はしていないものの、結果もついてきている。

 体重150キロの竜電に対して、183キロの豊山。体重差はあったが、「何度もやってましたから」と話したように、十両などでも対戦経験があり、イメージはできていた。新入幕を果たしたが、パワー不足も自覚。「どうやってその一番にかけるか。集中です。一日一番なので」。これまで以上に意識を高め、稽古に取り組んできた成果を発揮した。

 目標の2桁勝利、そして、幕内残留へ勢いが出てきた。師匠の高田川親方(元関脇・安芸乃島)も「勝ち越しと言わず、2桁勝って、一気に(上まで)行ってもらいたい。勝たないと上には行けない」とハッパをかける。21日の中日へ、竜電は「攻める相撲をするしかないので…」と信念を貫き、一つ一つ白星を重ねていく。(古川 浩司)

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