大砂嵐、書類送検へ 協会聴取と食い違い

スポーツ報知
大砂嵐の休場のため明生の不戦勝となった(カメラ・堺 恒志)

 十両でエジプト出身の大砂嵐(25)=本名アブデルラフマン・シャーラン=が乗った車が長野県内で別の車に追突した事故で、県警が、道交法違反(無免許運転)容疑で大砂嵐を書類送検する方針を固めたことが22日、分かった。初場所9日目は、前頭3枚目・栃ノ心が幕内屈指の怪力で、関脇・御嶽海を豪快につり出して1敗対決を制し、8勝目とした。

 捜査関係者らによると、大砂嵐は今月3日、同県山ノ内町の奥志賀高原スキー場近くで無免許のまま車を運転した疑いが持たれている。大砂嵐の代理人弁護士はエジプト人の妻が運転していたと説明したが、県警は、運転者は大砂嵐本人で、有効な運転免許証を所持していなかったとみて調べている。

 大砂嵐は相撲協会や師匠の大嶽親方(元十両・大竜)への報告を怠ったことを認め、初場所9日目から休場。春場所(3月11日初日・エディオンアリーナ大阪)では幕下陥落が決定的となった。日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は、長野県警の捜査を最優先し、処分は初場所終了後に検討する方針を示した。

県警捜査待ち場所後処分へ 協会はこの日、県警に連絡を入れ、事件の詳細を確認。今後は大砂嵐の代理人の弁護士が県警の調べを受け、捜査方針を確認して協会に報告するように求めた。最終的には県警の捜査の結果を待って、大砂嵐の処分を決めるという。

 協会による事情聴取では大砂嵐は「妻が運転していた。事故が起き、妊娠中の妻をかばおうと運転席に移った」と話したという。既に事故で損害を受けた相手方には弁済を済ましている。

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