栃ノ心、起死回生の突き落としで1敗キープ 鶴竜に並び「優勝?まだまだ早い」

スポーツ報知
宝富士(右)を突き落としで下した栃ノ心(カメラ・能登谷 博明

◆大相撲初場所11日目 ○栃ノ心(突き落とし)宝富士●(24日・両国国技館)

 最後は右足だけで踏ん張った。栃ノ心が宝富士に攻め込まれながら、土俵際で起死回生の突き落とし。右膝の古傷をものともしない執念を見せ、1敗を死守した。物言いがついたが軍配通り。「僕が勝っている、と。7割ぐらい勝ったと思った」。鶴竜が敗れ、賜杯争いのトップに並んだ。

 春日野部屋から優勝力士が出れば、1972年初場所の栃東(元関脇・栃東)以来、46年ぶりとなる。春日野親方(元関脇・栃乃和歌)が「(優勝から)ずいぶんたつね。申し訳ない。欲を出さずに、1日1日頑張れ、と言うよ」と弟子に期待を込めれば、栃ノ心も「優勝? まだまだ早い。最後までやることをやっていく」と、無欲を強調していた。

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