春日野親方と元力士に3000万円損害賠償訴訟 被害の弟弟子

スポーツ報知
春日野部屋玄関には稽古見学ができない旨の告知がされ、鍵がかけられた

 春日野部屋の傷害事件で、兄弟子だった元力士(24)から暴行を受けた弟弟子の男性が、春日野親方と元力士に3000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していたことが25日、分かった。男性は暴行の後遺症で味覚を消失。親方には元力士に対する監督責任があったとしている。提訴は昨年3月22日付。

 訴状などによると、男性は矢作嵐さん(22)。2014年9月5日夜、元力士から顔を殴られたり腹を蹴られたりし、顎の骨を折る全治1年6か月の重傷を負った。元力士が若い力士を集めて掃除の仕方を注意しようとした際、元力士の指示に反し、先輩力士のマッサージ中だった若手も呼びにいったため、腹を立てた元力士から暴行を受けたという。

 裁判で矢作さんは、親方は「冷やしておけば治る」などと言って早期に適切な治療をさせず、症状を悪化させ、元力士に対する指揮監督も怠ったと訴えている。元力士は「暴行の発端をつくった矢作さんにも過失がある」と主張している。

スポーツ

×