貴乃花親方、貴ノ岩の春場所出場に「慎重」

スポーツ報知

 大相撲の貴乃花親方(45)=元横綱=が27日、春場所(3月11日初日・エディオンアリーナ大阪)で3場所ぶりの復帰を目指す十両・貴ノ岩(28)=貴乃花=の現況について公の場で初めて言及。「慎重を期して」と出場の可否をじっくりと見極める考えを示した。

 元横綱・日馬富士関から頭部などに暴行被害を受けて2場所連続全休の弟子は、京都・宇治市内で朝稽古。力士を背負ってのスクワットやぶつかり稽古で汗を流し、朝日に照らされた体からは湯気も出た。取材対応はなく裏口から引き揚げたが、前日まで口を閉ざしていた師匠が代わって報道陣の前に立った。「本人はやる気。人間は頭で当たるのはもともと恐怖心がある。2歩目、3歩目をどこまで反応できるか」と注意深く見守っていることを明かした。

 春場所は暴行被害の特例措置で関取の地位が維持され西十両12枚目で臨む。順調な回復ぶりも、貴乃花親方は「本場所の土俵は(稽古とは)また違う。恥ずかしい相撲は取りたくないという思いは強い」と弟子の気持ちを代弁しつつ「汗をかき出すと乗ってくるタイプ。日に日に変わってくる」と期待した。(小沼 春彦)

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