稀勢の里が春場所休場 田子ノ浦親方「治療して体を鍛えて心もつくり上げて」

スポーツ報知
稀勢の里

 大相撲の横綱・稀勢の里(31)=田子ノ浦=が春場所(11日初日・エディオンアリーナ大阪)を休場することが8日、分かった。横綱はこの日、大阪市内の田子ノ浦部屋の稽古場に姿を見せず負傷している左大胸筋の治療に専念。師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)が朝稽古後、「今場所は休場させてもらい、次につなげたい。治療して体を鍛えて心もつくり上げて土俵に上がることが先決」と明かした。休場は昨年夏から6場所連続となる。

 既に次の出場場所で進退を懸けると明言していたこともあり、慎重に心身の状態を確認。前日7日も四股、すり足など基本動作に終始した。土俵上で相撲は取っておらず調整の出遅れは取り戻せなかった。「しっかり力が出せるか、15日間やれるか。冷静に見極めていきたい」と悩める胸の内も明かしていた。

 昨年春場所は新横綱として臨み、負傷を抱えながらの大逆転Vで日本中の相撲ファンに熱狂をもたらした。思い出の大阪の地で「また(ファンに)期待を持ってもらえるように」と横綱の責任感をにじませ、ギリギリまで出場への道を模索していたが、かなわなかった。

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