貴乃花親方「まあ、あいさつ」初出勤2分半で帰った…八角理事長注意も無反応

スポーツ報知
早々に役員室を後にする貴乃花親方

 大相撲春場所初日から欠勤していた貴乃花親方(45)=元横綱=が5日目の15日、初めて会場のエディオンアリーナ大阪に姿を見せた。しかし職場である役員室への滞在はわずか2分半。同親方は「私から言うことはないです。まあ、あいさつ」とだけ報道陣に答えて後援者と会場を去り、形だけの初出勤となった。

 9日には元横綱・日馬富士関の貴ノ岩に対する暴行問題で、協会の対応を問題視して内閣府に告発状を提出。それ以降初めて日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)ら執行部と対面した。関係者によると退室するまでの間に緊迫したやり取りがあったという。

 八角理事長は2月の暴力事件再発防止の研修会、9日の理事会などを所用を理由に欠席し、今場所も役員待遇委員として欠勤を続けた貴乃花親方の勤務態度を厳しく指摘。1月に初の理事解任処分を受けた際、協会からの電話に出るよう厳命されたものの今回出なかったことも注意したという。その上で「分かっているの?」と八角理事長が確認したが貴乃花親方は無反応。「理解しているということだね」と問われた貴乃花親方は「それはちょっと」と困惑気味に返し、着席しないまま退室したという。

 春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)はこの日の打ち出し後に、「(協会として)ちゃんと出勤しなさいと注意はした」とし、14日夜にFAXとメールで出勤要請したと明かした。貴乃花親方はそれに応じ、この日朝には来場を示唆。「様子を見て。(貴ノ岩の)近くで見るかも。協会との連絡? 弁護士に任せてますので」と語っていたが滞在は役員室にいた2分半を含め10分ほど。貴ノ岩の状態の見極めを優先するとの理由で欠勤していたが、弟子の相撲を見る前に職場を離れてしまった。

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