魁聖、無傷7連勝「本当にラッキーだった」

スポーツ報知
輝を下して全勝を守った魁聖

◆大相撲春場所7日目 ○魁聖(押し出し)輝●(17日・エディオンアリーナ大阪)

 前頭6枚目・魁聖が同8枚目・輝を押し出して、初日からの連勝を7に伸ばした。角界屈指の“ゲーマー”は同じテレビゲーム好きで、無敗で並走する横綱・鶴竜を意識しながらの快進撃。今場所2度目の物言いがついた一番をものにした鶴竜は2場所連続の全勝ターンに王手。前頭13枚目・大翔丸、前頭16枚目・大奄美の追手風コンビが1敗で追走する。初場所で6年ぶりの平幕優勝を果たした関脇・栃ノ心は5勝目。

 魁聖の快進撃が止まらない。輝の引き技に両手をついたが、その前に相手の足が土俵を割っていた。「軍配が自分に上がって物言いもなくて。本当にラッキーだった。ヨッシャと思った」と初日からの7連勝に笑顔全開だった。

 鶴竜と無敗で並走することになった。場所の緊張感をほぐしてくれるのが趣味のテレビゲーム。宿舎に家庭用ゲーム機「プレイステーション4」を持ち込み、未知の怪物を狩猟する人気ソフト「モンスターハンター」がお気に入り。横綱との“マッチレース”を問われると「いやいや、横綱は同じゲーマーとして応援していますよ。自分は勝ち越しが目標。あと一番勝てればいい」と謙遜しつつ、サッカーゲーム好きの鶴竜を意識して笑わせた。

 昨年負傷した右膝の状態も「問題ない」と中盤戦以降の不安を一蹴した。前頭6枚目。さらに白星を重ねれば上位陣との取組も予想される。「調子がいいと気持ちいいよ」。今後の“大物狩り”で春の大阪を盛り上げる。(小沼 春彦)

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