貴公俊、涙の謝罪「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」付け人への暴行で

スポーツ報知
相撲協会の聞き取りを終えた貴公俊

 18日の大相撲春場所8日目に付け人へ暴行した十両・貴公俊(たかよしとし、20)=貴乃花=が19日、被害者へ謝罪の思いを表した。この日から謹慎の意味で休場。大阪市内で危機管理委員会の聴取後に涙ぐみながら反省の念を口にした。今場所は新十両(3勝5敗)だったが、夏場所(5月13日初日・両国国技館)では幕下陥落が確実。調査結果を踏まえて29日の理事会で処分が下される。

 危機管理委員会による35分間の聴取を終えた午後2時前、貴公俊は師匠の貴乃花親方(元横綱)に伴われて姿を見せた。うつむき加減に歩き、目には涙が浮かんでいた。「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と絞り出し、迎えの車に185センチ、149キロの体を押し込んだ。

 鏡山危機管理部長(元関脇・多賀竜)から連絡を受けた貴乃花親方と18日夜に1対1で2時間話し、暴行した事実を打ち明けた。敗戦も重なり年上の兄弟子へ手を上げた。「深く反省しているが、暴力を振るったことは言い訳がつかない」(貴乃花親方)と休場を言い渡された。

 史上初の双子関取となった同部屋の弟で十両の貴源治も衝撃を受けた。9日目は照強を下し4勝目(5敗)を挙げたが、取組後の支度部屋で前日は眠れなかったことを明かし「兄貴のこともある。寂しい。行動する前にひとつ考えれば大丈夫だったのに」と涙を流した。「兄貴は反省している。殴ったことを本人にも謝っていたんで」と語り、目頭を押さえた。

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