貴公俊から暴行受けた序二段力士「自分も悪かった」取組後に取材に応じ和解明かす

　大相撲春場所８日目（１８日）に新十両・貴公俊（たかよしとし、２０）＝貴乃花＝に支度部屋で暴行を受けた同部屋の序二段力士が２０日、既に両者の間で和解していることを明かした。この日、エディオンアリーナ大阪での取組後に取材に応じ、「自分も悪かった。向こうも謝ってきたので自分も『すいません』と返した」と語り、付け人として不手際があったことも認めた。

　暴行は付け人から貴公俊への連絡ミスが一因とされる。取組前に土俵下に入るタイミングが大幅に遅れ、土俵下の境川審判長（元小結・両国）から注意され、相撲でも黒星。感情が高ぶり暴力を振るう結果となったという。師匠の貴乃花親方（元横綱）は暴力を否定し、内閣府にまで告発状を提出して再発防止を訴えていた。

　この力士は「時期が時期なので、こういう形になって残念な気持ちです」と語り、９日目から謹慎休場している貴公俊にも「付け人としてサポートしていかないとと思ったが、それが出来なかった」と大きな騒動へ発展したことを後悔していた。

　この日の取組は、はたき込みで敗れて２勝３敗と黒星先行となった。また警察への被害届は出さないことは１９日に貴乃花親方が明かしていた。