旭大星、夏場所での新入幕へ増量計画!

スポーツ報知
千代ノ皇(左)に突き落としで敗れた旭大星

◆大相撲春場所千秋楽(25日・エディオンアリーナ大阪)

 旭川市出身の東十両筆頭・旭大星(28)=友綱=は同6枚目・千代ノ皇(26)=九重=に突き落としで敗れ、8勝7敗となった。13日目に勝ち越しを決め、既に夏場所の新入幕を確実としていたが、通算300勝目のメモリアル白星締めはならなかった。芽室町出身の東十両11枚目・矢後(23)=尾車=は西十両2枚目・旭秀鵬(29)=友綱=を寄り切り、7勝8敗で終えた。

 通算300勝目で千秋楽は飾れなかった。だが、13日目に勝ち越しを決めて夏場所での新入幕を決定づけた今場所を振り返り、旭大星は「ホッとしています」と一言。その表情に、“やりきった”という安ど感が漂った。

 自分の形を作ったはずだった。右上手を取って頭を付ける。千代ノ皇の引きに合わせて前に出たが、一瞬、右で突かれて膝が落ちた。「(残り2日を)1勝1敗でいきたかったけど、(13日目に痛めた)左足首の調子が悪くて。みんなは勝ち越して気が抜けていると思うだろうけど」と苦笑いを浮かべた。

 道内出身の新入幕は92年初場所の立洸(斜里町出身、故人)以来、26年ぶり。5月からは、98年夏場所の北勝鬨(現・伊勢ノ海親方、帯広市出身)以来、20年ぶりの幕内力士として戦うことが決定的だ。「実感がない」と言うが、「今の体重(143キロ)だと幕内では通用しない。今より少し重く、150キロ近くまでいった方がいい。動く相撲を取るから太りすぎないように」と繊細な増量計画も頭に描いている。

 2008年初場所で初土俵を踏み、11年越しで悲願達成した。かつて本道からは大鵬、北の湖、千代の富士ら名横綱が誕生している。周囲の期待を受け止め「頑張らなければ」。相撲王国復活へけん引する覚悟を見せた。

スポーツ

×