千秋楽に勝ち越した貴ノ岩、4月1日からの春巡業は休場

スポーツ報知
貴ノ岩(左)は寄り切りで臥牙丸を破り勝ち越しを決める

◆大相撲春場所千秋楽 ○貴ノ岩(寄り切り)臥牙丸●(25日・エディオンアリーナ大阪)

 貴ノ岩は千秋楽に勝ち越した。最後は元横綱・日馬富士関からの暴行を受けた頭部を押しつけるようにして、体重で49キロ重い198キロの臥牙丸を寄り切り。14日目に7勝目を挙げた時点で十両残留は決定的だったが、給金相撲で関取の座を死守。これで異様な注目を浴びた15日間が終わった。

 「いつも通りの稽古をして次の場所へ、今場所よりも準備できたら」と早くも来場所を見据えた。本人以上に貴乃花親方が胸をなで下ろした。会場から引き揚げる際に、「初日から貴ノ岩を送り出すことで細心の注意を注いでいた。15日間、土俵に上がってくれたことが一番大きいです。私の喜びです」。初日から4日間は無断欠勤。協会執行部を激怒させてまで守った弟子が3場所ぶりに千秋楽まで全う。格好がついた。

 また、4月1日からの春巡業は休場予定で途中参加は病院での検査次第。「本来の相撲を取れるかどうか」と慎重だった。

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