父死去の白鵬帰国へ「東京五輪の開会式を見たかった」11日から春巡業休場

スポーツ報知
長野巡業で、気丈に土俵入りを務める白鵬(中)

 日本相撲協会は10日、横綱・白鵬(33)=宮城野=が9日に亡くなった父・ムンフバトさん(享年76)の葬儀(13日)参列のため、11日から4日間、春巡業を休場することを発表した。

 春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)が協会幹部と相談し、巡業の勧進元(主催者)の了解を得てモンゴルへの帰国を認めた。花籠巡業副部長(元関脇・太寿山)は、「親御さんが亡くなったわけだから配慮しました」と説明。11日に帰国し、15日の高崎巡業から復帰する。

 白鵬は10日、長野・伊那市での巡業を最後まで務めて帰京。昨年10月に肝臓がんが見つかったムンフバトさんは11月の九州場所後に来日し、今年1月まで滞在して治療を続けていた。亡くなるまでの1週間で容体が悪化したといい、白鵬は「父は昨日旅立ちました。2人で(20年)東京五輪の開会式を見たかった。それだけが残念。親を超える子はいない。オヤジを見習って頑張りたい」と、レスリング代表として1964年に同じ東京開催の五輪に参加した父と、2年後の大会を堪能できないことを惜しんだ。

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