貴乃花親方、無所属か阿武松親方と活動か…一門返上認め再出発を理事長に一任

スポーツ報知

 大相撲の貴乃花親方(45)=元横綱=が19日、自ら設立した一門から「貴乃花」の名称を外すことを一門内の親方衆に了承されたことを認めた。都内の部屋で「私の名前のある一門は返上しますとお伝えした。受け入れていただいた」と明言した。4月上旬に同一門の親方5人との会食に参加し、昨年10月の元横綱・日馬富士関による弟子の十両・貴ノ岩への暴行問題から始まった協会への反発的な態度を謝罪。自身の“看板”を外すことを申し入れたという。

 貴乃花一門は他の一門から親方が合流して成立。相撲部屋の系統で分かれた通常の一門とは成り立ちが異なることもあり、今後の名称や形態は八角理事長(元横綱・北勝海)に一任される方針だという。

 今後は2010年まで所属した二所ノ関一門への復帰は考えにくい。現実的には〈1〉一門を離脱して無所属〈2〉理事である阿武松(おうのまつ)親方(元関脇・益荒雄)と同じ集団で活動―の可能性がある。貴乃花親方は「私が明言する立場ではない」と一門の親方衆に委ねる意向。同一門の親方は「将来的にはどうなるか分からないが、今の時点で脱退するとは聞いていない」と話した。

 春場所中に弟子の十両・貴公俊(たかよしとし)が付け人に暴行して1場所出場停止処分を受け、自身も監督責任などが問われ、親方の7階級で一番下の「年寄」に降格した。「私個人の区切り。本当にゼロからのスタート。師弟ともども足腰を強くして、一部屋としてやっていく決意をしました」と再出発する。

 大嶽親方(元十両・大竜)「(貴乃花親方の今後は)まだ分からない。今は一丸となって頑張っていくことが大事」

 千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)「これまでと変わらない。一緒にやっていく」

 十両・貴源治「おやじ(貴乃花親方)についていくだけ。大丈夫」

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