栃ノ心、大関取りへ約1か月半ぶり申し合い稽古で15番全勝

スポーツ報知
順調な仕上がりを見せる栃ノ心(右)

 大相撲の春巡業が20日、東京・町田市で行われ、夏場所(5月13日初日・両国国技館)で大関取りに挑む関脇・栃ノ心(30)=春日野=が申し合い稽古を約1か月半ぶりに再開した。

 朝稽古を土俵下で見守っていた師匠・春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)の「やれるのか?」というひと言に奮起。「やれます」と即答すると幕内・遠藤(追手風)、錦木(伊勢ノ海)らと15番取って全勝。終盤には錦木を右四つからつり上げて会場を沸かせた。3月上旬に左太もも付近を痛めてからは四股など基礎動作に終始。10勝した春場所では右肩も痛めた。「久々だったからドキドキした。感触はまあまあ。ぶつかり稽古は巡業でやっていたから足、腰は大丈夫。しっかりとやり直す」と大事な夏場所初日へ照準を合わせた。

 14勝で平幕Vの初場所から2場所連続2ケタ白星。大関昇進目安は「三役で3場所33勝」でも、平幕優勝がこの評価に加えられる公算は大きい。18日には「こういう(大関への)チャンスは二度とこないかもしれない」と心境を吐露。今後は大関・高安(田子ノ浦)との稽古プランも明かし、「ここから少しずつ(調子が)上がってくる。また次だな」と決意を新たにした。(小沼 春彦)

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